映画「くりいむレモン 魔人形」を見たので、その感想をシェアします。
正直、良い意味でも悪い意味でも予想を遥かに超える内容でした。
ちなみに、映画のタイトルである魔人形はマ・ドールと読みます。
私はずっとマ・ニンギョウと読んでた。
えっ、「くりいむレモン」って何よ?
みなさんは「くりいむレモン」と聞いて何を想像しますか?
- 爽やかなレモン果肉入りの濃厚アイス?
- レモンの香りがするボディクリーム?
- 黄色いクリーム色の毛並みのワンちゃん?
実は全部違います。
「くりいむレモン」って、80年代に大ヒットした大人向けアニメシリーズ。
当時は社会現象になったらしく、今でもカルト的な人気があるのです。
今回見た「くりいむレモン 魔人形」は、そのアニメの実写版。
2024年になって初めて知りましたが、さっそくレビューします。
あらすじ
フリーライターの流太は、3年前に起きた悲劇から立ち直れずにいた。元恋人の翔子が交通事故により脳死状態になった。翔子の兄の佐久間和人と流太は、医学部の同期であり親友であった。
(Amazonより引用)
実写版であるこの作品は次の2つを合体したようなストーリーになってました。(Wikipediaより引用)
新くりいむレモンシリーズ 魔人形 (madol)
ホワイトクリスマスの夜、5年間の行方不明を経て再会した姉の同級生に導かれるまま、幻想的な官能の世界へと連れて行かれた、ある少年のストーリー。夢魔もの。
コンピュータゲーム 魔人形
内容は『魔人形[madol]』の続編。行方不明となったオリジナル作品の主人公である広夢の姉から、その消息究明を依頼された主人公の物語。
総合評価:★★★☆☆ そこそこ面白い
「くりいむレモン」の原作を知らなくても十分楽しめる作品でした。
確かに原作ファンならもっと深い魅力を感じられるかもしれませんが、今回初めて知った私のような人でも「面白い!」と感じる映画です。
気になったところ
でも、ちょっと気になったところもありました。
例えば、翔子と再会した流太が、驚いて翔子の肩を掴んで揺するシーン。
あれは演技の一部ですが、ちょっと揺すりすぎだと思いました。健康な人でもあれだけ揺すられたら体調崩しちゃいそうです。まだ脳が完全じゃない翔子ならなおさら。血が出てしまうのも当然。
もう一つ。翔子が流太のこと好きになるのは分かるけど、「流太に会えないなら生まれ変わっても意味ないの。流太に会えなかったら死んでるのといっしょなの。」みたいなセリフ、ちょっと重すぎではないですか。
2人は普通に付き合ってたカップルだったので、そこまで思い入れあるの?という感想です。
良かったところ
一つ目。上映時間が1時間9分なのでさくっと見れます。最近家では2時間超えの映画を見ると、私の腰が「緊急会議」を開き始めてしまうので、そんな心配も無用です。
二つ目は人体のAI化という着想が面白い。人体のAI化がこの作品のテーマです。
映画が公開された2007年当時、第三次人工知能ブームが始まっていましたが世間ではAIはそこまで注目を浴びていなかったはず。そのような時期にAIを題材にした映画を作成したのは先鋭的だなと思いました。
映画の登場人物である医学部の前島富彦教授は、人体のAI化ができると「たくさんの人を救うことができる。様々な疾病や障がいからね。」と言っています。
私は最初「人体のAI化」がどのようなことか理解できなかったのですが、映画では次のような意味がありました。
脳死や脳卒中などの病気、交通事故などで脳の一部を損傷した人が、元の生活を送れるようにするために脳内に埋め込んだチップで、脳を制御できるようにする
映画では頭に対して手術をするシーンがあったので、脳に対して働きかけるチップが埋め込まれたと分かります。
体にもセンサーがついていたので、体の反応も見ながらチップに埋め込む情報を更新していったのだろうと想像しました。
ここまでの話を聞いて、SFの世界だと思われましたか?
実は2024年現在では、イーロン・マスク氏がこの映画に近い内容に取り組んでいます。
いやー、驚きですよね?
技術的なハードルや倫理、法律など様々なハードルを越えないと実用化ができないと思いますが、私個人的には早く「人体のAI化」が進んで幸せになる人が増えたらよいなと考えてます。
おすすめな人
「くりいむレモン 魔人形」は予想よりも面白かったです。
ただ正直言って万人向けじゃないので、おすすな人とちょっと微妙な人をまとめてみました。
おすすめな人
- SFファンの人:AIとか未来技術に興味ある人、これ見たらテンション上がります。
- 「くりいむレモン」を知らない人:この作品で「くりいむレモン」にハマりましょう。
- 「くりいむレモン」の原作ファン:原作ファンは是非見て。
- 短い映画が好きな人:1時間9分だから、サクッと見れます。
ちょっと微妙な人
- 大人向け要素が苦手な人:過激なシーンもあるから、そういうのNG!という人はやめておきましょう。
- 「くりいむレモン」の超ガチファン:原作とちょっと違う部分もあるから、「原作通りじゃなきゃイヤ!」という人は微妙。
- 子供と一緒に見たい人:これ、絶対ダメ!大人向けの内容だから、子供には見せちゃダメです。
- 現実的な映画が好きな人:SF要素強いので「もっとリアルな話がいい!」って人には合わないかも。
映画ファンの声
映画ファンの声をまとめました。
きちんと純愛映画になってる
これも録画してあった入江悠監督の『くりいむレモン 魔人形』を見る。おお、こんなトリッキー(?)な企画であっても、きちんと“純愛”映画に仕立ていることに感心。ひそかに中田秀夫監督の『ガラスの脳』よりもヨイんじゃないか…。とは、単に長澤つぐみサンびいきだからです、あしからず。
— やましんの巻 (@yamashin_nomaki) April 19, 2015
欠点を全て補って余りある、長澤つぐみの演技力
長澤つぐみの演技が際立つ「くりいむレモン 魔人形」は、感情を揺さぶるシーンが満載の作品です。再会や記憶を取り戻す場面では彼女の表現力が光り、ラストシーンでは思わず感動してしまうほど。設定にはツッコミどころもありますが、人工知能や未来的な技術の描写は工夫が感じられ、物語を盛り上げています。その一方で、解決されていない要素や説明不足な部分が続編を期待させる作りになっています。欠点を超える演技の魅力で、観る人を惹きつける一本です。(Amazonより引用・要約)
愛は怖い
愛って行きすぎると怖いですねー。でも、こんな未来はまだまだ先ですねー。(Googleより引用)
最後に
「くりいむレモン 魔人形」はエンタメとしても最高ですが、「人体のAI化」に関するメッセージも感じられる作品だと思います。
みなさんは、AIによって「脳の病気から恋人や家族を救える」未来をどう思いますか。
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