【真空ジェシカのネタで笑った後に】アンジェラ・アキ『手紙』でリンクする映画『くちびるに歌を』

15年後のあなたへ。

この手紙を読んでいるあなたは、どこで何をしていますか?

涙なしには見られない—。

新垣結衣主演「くちびるに歌を」は、合唱の力で心を揺さぶる感動作です。

アンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓十五の君へ~」とともに描かれる青春ストーリーは、きっとあなたも涙するはず。

あなたに自信を持っておすすめできる一本です。

目次

この映画を見たきっかけは、まさかの真空ジェシカ!

ずっと気になっていたものの、なかなか観るタイミングがなかった「くちびるに歌を」。

映画の存在は頭の片隅にあったのに、忙しさや他の作品に気を取られて、いつの間にか「いつか観るリスト」の中で眠ったままに…。

そんな私をこの映画に引き戻したのは、なんと真空ジェシカでした。

そう、2024年末のM-1グランプリ決勝。あの独特のテンポとセンスで、彼らが披露した漫才に心を奪われたんです。

テーマはまさかの「アンジェラ・アキ」と「手紙」!

シュールさと笑いの中に、この映画の象徴ともいえる主題歌「手紙 ~拝啓十五の君へ~」を絡めたネタが散りばめられていて、思わず「そういえば、まだ観てなかった!」と気づかされたのです。

映画の予告編やレビューでずっと気になっていたことも相まって、「今こそ観るときだ!」と心が決まりました。

お笑いと映画、一見関係ないようでいて、こんな形で人生のきっかけをくれることもあるなんて面白い!

あらすじ&総合評価

あらすじと総合評価です。

あらすじ

長崎県の五島列島へ、代理の音楽教師のとして数年ぶりに故郷に戻った柏木ユリ。嫌々合唱部の顧問になった柏木は、明るくふるまう15歳の生徒たちが、実は誰にも言えない悩みを抱え、みんながひとつになる合唱に救いを求めていたことを知る。そして、自らの悲しい過去から弾けなくなっていたピアノにも生徒たちにも向き合うようになっていく。しかし、待ちに待ったコンクール当日、ある事件が起こり・・・柏木と中五島中学合唱部による、最初で最後のステージの幕が上がる。
(Amazonより引用)

総合評価:★★★★★必見の価値あり

「くちびるに歌を」は、感動の波が次から次へと押し寄せてきて、泣かずにはいられない映画です。

ラストの合唱コンクールで泣いて終わり…かと思いきや、その後も涙腺をガンガン攻めてくるシーンが続くので、ハンカチ必須!

アンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓十五の君へ~」がこれまたドンピシャで、映画と歌の相性が最高すぎです。

中学生のリアルな悩みと未来への不安が心に刺さりまくります。

そして、出演者たちの本気度がとにかくヤバい!ガッキー(新垣結衣)が未経験から猛練習して弾いたピアノ、本当に震えました。

そして合唱部の生徒たちの歌声がリアルすぎて、本物の合唱部を見てる気分。全員が真剣に作品に挑んでる感じが伝わってきます。

とにかく感動したい人、青春の熱量を味わいたい人に超おすすめ!

涙も笑顔も全部持っていかれる映画です。

おすすめする理由

おすすめする理由は3つです。

ラストでの泣かせるシーンの連発

紆余曲折ありつつも、なんとか合唱コンクールにたどり着く。

普通はここが最も感動するシーンで「めでたし、めでたし」となるのがセオリーです。

ところが、この映画はそうではありません。

寄せては返す波のように、感動が心に響き続けました。

その次のシーンも。

そのあとの次のシーンも。

涙とハンカチは必須です。

アンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓十五の君へ~」と映画がぴったし

当たり前なんですが、曲と映画がぴったりです。

というのも、長崎県五島列島若松島の中学生との交流を描いたテレビドキュメンタリー「拝啓 十五の君へ 若松島編~歌と歩んだ島の子どもたち」(NHK、2009年5月放送)をもとに小説化された内容だから。

「十五の君」の悩みが伝わってくるし、「未来の僕」が傷ついている姿が見事に表現されています。

出演者たち、本気すぎてヤバい

ガッキーがピアノの前に座ったシーンで、私は冷めた気持ちで見てました。

というのもガッキーはピアノを弾けなくて、どこかでプロの演奏者と変わるのだろうと思ってたから。

でもガッキーが弾き始めると、私は一瞬にして演奏に引き込まれました。

「もともとガッキーはピアノ弾けたのかな?」

と気になって調べると、未経験の状態からショパンやベートーベンの名曲を弾けるようになるまで練習を重ねた1とのこと。

超多忙な俳優が、セリフを覚えるだけではなくピアノのスキルをつけるのはゲームのハードモードに匹敵するはず。

そして合唱部に所属する生徒も、撮影前から強豪合唱部に体験入部して半年間練習したという。

どうりで合唱部の生徒たちの歌が、本気でうまいと思ったわけです。

うまいだけでなく、本物の合唱部の歌い方だと思ったわけです。

本気すぎてヤバいと思いました。

気になった出演者たち:山口まゆ、新垣結衣、桐谷健太

「くちびるに歌を」で特に目を引いたのがこの3人。

それぞれが作品に深みを与え、観る者の心を掴む存在感を放っていました。

長谷川コトミ役の山口まゆ

「この子、どこかで見たことある…?」

映画を観ながらそんな気持ちになった方もいるのでは。

実は、山口まゆはドラマ「昼顔」で吉瀬美智子さんの長女役を演じていました!

当時はまだ幼さが残る少女だった彼女も、10年の月日を経て演技力を磨き、現在は大人の魅力を携えた女優へと成長。

今やドラマや映画で引っ張りだこの存在です。

映画内では、不安と希望が入り混じる青春の一瞬をリアルに体現していて、

「彼女の映画をもっと見てみたい」

と思わずにはいられません。

柏木ユリ先生役の新垣結衣

ガッキーはいつの時代も変わらない美しさと安定感のある演技が魅力ですが、この作品では少し違う一面が見られます。

不愛想でどこか距離感のある「柏木ユリ」というキャラクターを見事に演じ切り、そのギャップに驚く人も多いはず。

普段の明るいイメージとは対照的な役柄だからこそ、彼女の新たな可能性を感じることができます。

また、生徒たちと並んだ時の身長差も注目ポイント。

公式では169cmとされていますが、実際は170cmを超えているのでは?

その凛とした佇まいは、劇中の重要なシーンでひと際目を引きます。

塚本哲男先生役の桐谷健太

桐谷健太といえば、どんな役でも自分のものにしてしまう「天性の役者」。

この作品でも彼の存在感は健在です。

不器用だけど心温かい塚本先生を、自然体の演技で表現。

個人的には、映画「アナログ」でも感じたのですが、彼は年齢を重ねてもまったく変わりません。

身長181cmというスタイルの良さも相まって、ガッキーとの共演シーンでは目を奪われること間違いなし。

映画を見て気になったこと・考察

映画を見て気になったことを考察します。

ガッキーが乗る車はなんでボロボロ?

ガッキーの乗っている車がとにかくボロボロなのです。

合唱部の生徒にも馬鹿にされてしまうぐらいのもの。よく車検通ったなと思います。

でも、なぜなのか?

理由は2つあるんじゃないかと思います。

一つは、柏木ユリの「過去」や「停滞感」が表れているから。

というのも、彼女はピアニストとして成功しながらも、ある出来事をきっかけに音楽から距離を置いています。ボロボロの車は、彼女が過去にとらわれ、前に進む気力を失っている「停滞した状態」を意味している可能性があります。

もう一つは、思い出の品になっているから。

柏木ユリが使っているガラケーも同じことを意味しているのだと思います。

汽笛の音はド?それともド#?

答え:どっちも正解

映画を見たときにはパッとわからなかったのですが、次のサイトに説明が書かれていました。たしかにそう意味と理解できますね。

おすすな人&おすすめでない人

この映画がおすすめな人、おすすめでない人です。

おすすめな人

次の人にはおすすめです。

俳優たちの本気を感じたい人

ガッキーのピアノ演奏や生徒たちのリアルな合唱に驚きたいならコレ。全員ガチで取り組んでる姿に胸アツ!

音楽で心を動かされたい人

感動の嵐で涙腺崩壊間違いなし!泣いてスッキリしたい人には超おすすめ。ハンカチ必須!

思いっきり泣きたい人

アンジェラ・アキの名曲とストーリーが完璧にマッチしてて感動倍増。音楽が好きな人には刺さるはず。

おすすめでない人

次の人にはおすすめではありません。

テンポ重視の人

「泣かせる映画は無理!」って人にはハードル高いかもしれません。

泣ける映画が嫌な人

中学生のリアルな悩みや葛藤が描かれてて、ちょっとヘビー。軽めの映画が好きな人には向かない?

重たい話が苦手な人

ゆっくり丁寧に進む話だから、スピーディーな展開を求めてる人にはちょっと長く感じるかもしれません。

まとめ

Amazonプライム会員なら追加料金なしで今すぐ視聴可能。

是非、ハンカチ片手に、心温まる2時間を過ごしてください。


<出展>

  1. 特集『くちびるに歌を』 観客が見た/聴いた“感動の合唱” ↩︎
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この記事を書いた人

『しょぼい映画館』館長のときはです。普段はITエンジニアとして働きながら、映画という「人生のスパイス」を楽しんでいます。趣味は格闘技と将棋で、体も頭もフル稼働。
映画の魅力は、短時間でも一つの物語をしっかり味わえること。忙しい社会人にとって、リフレッシュと満足感を同時に得られる最高のエンタメです。
このブログでは、「忙しいけど映画を観たい」「時間を無駄にしたくない」そんなあなたに、観てよかったと思える一本を厳選してお届けします。

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