徹底解説『室井慎次 敗れざる者』生駒里奈は新人弁護士役で室井慎次とバチバチ対決

元乃木坂46の生駒里奈が映画『室井慎次 敗れざる者』に出演しました。

新人弁護士・奈良育美で登場。

役柄や、たった5分の出演なのに忘れられない理由を解説します。

目次

生駒里奈が演じた新人弁護士・奈良育美とは

新進気鋭の若手弁護士として登場し、「タカの母親殺害事件」の被告人弁護を担当することになります。

具体的な学歴や経歴は明示されていないものの、殺人事件という重大案件を任されている点から、その実力は折り紙付きなのでしょう。

しかし、新人ならではの勝気な姿勢と経験不足が、物語に新たな緊張感をもたらすことに。

生駒里奈はわずか5分という短い出演時間ながら、室井慎次との激しい対立を通じて、物語のワンシーンを作り上げています。

登場シーン

印象的な登場シーンは3つありました。

登場シーン1:初対面での衝突

奈良育美の初登場シーンから、室井慎次との緊張関係は一気に高まります。

新人弁護士とは思えない挑戦的な態度で現れた奈良は、室井への敬意を一切見せず、むしろ真っ向から対立する姿勢を取るのです。

特に印象的なのは、室井に対する容赦のないガン付け。タカの里親であり元警察官でもある室井のことを、眼中にないかのような仕草で、まるで「あんたは邪魔だ!」のような態度を振る舞います。

生駒里奈は、このシーンで新人弁護士の強気な姿勢を見事に表現。室井との視線のやり取りや、挑発的な態度の一つ一つに、若さゆえの過剰な自信と、法曹界の新星としての誇りが滲み出していました。

わずかな出演時間ながら、その存在感は見る者の記憶に鮮烈な印象を残すことになったと思います。

登場シーン2:タカの学校へ強引な訪問

奈良育美は、タカの通う高校にまで姿を現します。

表面上は穏やかな笑顔を浮かべているものの、その本質は冷徹そのもの。

被害者遺族、特に若いタカの心情を一切考慮せず、ただひたすらに被告人の利益を追求する姿勢には、見ている私たちの心に複雑な感情が渦巻きます。

彼女の態度は、まるで「目的のためなら手段を選ばない」とでも言わんばかり。しかも、その相手が、まだ心が揺れ動く多感な高校生だったのです。

後にタカが「この先もずっと大人に振り回されるの?」と室井に尋ねるシーンがありますが、彼女の圧力から出た言葉ではないかと思いました。

高校生という立場で、弁護士という社会的地位のある大人からの圧力に、誰だって簡単に流されてしまうでしょう。

それは、知識も経験も浅い若者にとって、抗いがたい圧力なのです。

そんな状況の中で、タカを味方してくれる室井は非常に頼もしい大人だったはず。

登場シーン3:室井の反撃

タカが刑務所で被告人と対面する重要な日。

そこにも奈良育美は現れます。

彼女は、タカに被告人の良い印象を植え付けようと、面会への同席を要求します。

しかし、ここで室井は毅然とした態度で、その要求を突っぱねるのです。

そして室井は、奈良育美に向かって重要な一言を投げかけます。

その言葉は、彼女が弁護士として、そして一人の人間として最も大切にしなければならないことを思い出させる力を持っていました。

この場面は、奈良育美の弁護士としての在り方に一石を投じました。

なぜ、たった5分の登場なのに記憶に残ったのか?

理由は2つ。

理由1:生駒里奈に過去から注目させられてきたから

私の本職であるシステムエンジニアの世界には、「情報処理技術者試験」という資格があります。

有名なところだと、ITパスポート試験

試験対策の講師の三好さんは、乃木坂46の大ファンなのです。

システムエンジニアがピンと来ない人は、逃げ恥の星野源を思い出してください。

三好さんのブログは、乃木坂46絡みの話題で溢れており、その中でも生駒里奈は特に印象的な存在として語られていました。毎回のブログで彼女の名前が登場することから、私も彼女の存在を以前から認識していたのです。

アイドル界から舞台、そして映画界へと活躍の場を広げていく生駒里奈。彼女の多才さと存在感は、単なるアイドルの枠を超えていることを感じていました。だからこそ、『室井慎次 敗れざる者』での奈良育美役に、強い興味を持って注目したのです。

理由2:室井慎次との対決シーンが、インパクトがあったから

室井慎次との対決シーン、若手弁護士と経験豊富な元警察官とのやり取りは、観客に良い意味で緊張感を与えました。

わずか5分の登場にもかかわらず、生駒里奈の演技は強烈な印象を残します。

あの若さで室井慎次と対決するのは、なかなかできないなと。。。

奈良育美というキャラクターの本質が出た、まさに圧巻のシーンだったと言えます。

なぜ、弁護士役に抜擢されたか?

理由は3つです。

理由1:生駒里奈が秋田県出身だから

秋田県由利本荘市出身の生駒里奈。この映画の舞台である秋田県との地縁は、彼女の起用において大きな意味を持っていました。地元の空気感、方言、人々の気質を肌で理解している彼女だからこそ、奈良育美という役柄に深い説得力を与えることができたのです。

地方出身者ならではの繊細な感性と、秋田という土地への深い理解が、彼女の演技に独特の臨場感を生み出していたと言えるでしょう。単なる出身地の偶然ではなく、文化的な深いつながりが、この起用の理由の一つとなっていたはずです。

理由2:秋田県を舞台にした映画『光を追いかけて』(2021)で柳葉敏郎と共演経験があるから

2021年の『光を追いかけて』での柳葉敏郎との共演は、生駒里奈にとって重要なターニングポイントだったはずです。

前回の共演で築いた俳優間の信頼関係と、秋田を舞台にした映画での経験値が、今回の『生き続ける者 室井慎次』での起用を後押ししたと考えられます。

光を追いかけて』は、過疎化が進む秋田県を舞台にした2021年公開の日本映画です。両親の離婚を機に秋田に引っ越してきた中学3年生の彰が主人公です。転校先になじめない彰は、ある日空に浮かぶ謎の緑の光を目撃します。その後、不登校のクラスメイト・真希と出会い、秘密を共有しながら距離を縮めていきます。閉校が迫る学校や地域の人々を巻き込みながら、思春期の少年少女と大人たちの葛藤と再生を描いたヒューマンドラマです

理由3:本広監督が「芝居がうまい!」と思ったから

本広克行監督は、生駒里奈の演技力を単なるアイドル出身者としてではなく、一人の本格的な俳優として評価していました

アイドル時代から培ってきた表現力と、俳優としての真摯な姿勢が、本広監督の信頼を勝ち取っていました。

これら三つの要素が、生駒里奈を弁護士役へと導いた鍵となりました。

秋田県出身という地域性柳葉敏郎との共演経験、そして本広監督が認めた揺るぎない演技力。まさに、偶然ではない、必然の抜擢だったと言えるでしょう。

考察

・田中麗奈との関係は?

続きは後日書きます。

出演作品

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この記事を書いた人

理系脳と文系心を持つITエンジニア。情報処理技術者(高度)7区分合格。映画・本で感性を磨き、ヘルニアと闘いながらムエタイ最弱戦士として成長中。仕事と趣味を両立させながら、社会人の知的好奇心を刺激する情報を発信中。

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