「こんなにたくさんの人に支持されているなら、何か凄いに違いない」
Amazonにおいて4,714個のレビューがある本書「最高の体調」を手に取ってみました。
総合評価&内容
総合評価
★★★★★(星5)
もっと早く手にとって読んでおけば良かった。
というのも、健康に関する情報は、星の数ほど膨大にあり何が正しいのか、何が間違っているのかわからないので取捨選択が大事にもかかわらず、判断基準が私の中になかったから。
本書を読めば、土台が絶対に身に付きます。
土台があれば、健康に関する情報をネットやテレビ、新聞で見たときに、良い・悪いの判断が簡単に付くようになるでしょう。
読み書きそろばんのように、早めに脳みそにインストールしておくことがおすすめです。
あえてこの本に注文をつけるとしたら、予防医療に関する記載がない部分。
例えば
- 1年に1回の健康診断
- 定期的な歯医者の受診
- 胃カメラ・大腸カメラによる検診
の記載があればベストだったと感じます。
予防医療の知識はホリエモンこと堀江 貴文さんの健康の結論や決定版! お金の増やし方&稼ぎ方で補うのがオススメです。
内容
鬱病、肥満、散漫な集中力、慢性疲労、モチベーションの低下、不眠、弱い意志力など、一見バラバラのように見える問題も、根っこまで下りてみれば実は同じもの。
すべては一本の線でつながっています。(Amazonより引用)
というのが本書のスタンス。
近代社会の変化によって、我々現代人は不調を感じるようになりました。
その原因は2つ。
炎症と不安。
炎症とは鬱や肥満、糖尿病といったヒトの細胞レベルで起きる火事のようなもので、あらゆる問題を引き起こします。
不安とは古代から存在してきた感情ですが、それとは性質が異なる現代人の「不安」なのです。
炎症の解決には第3章~第5章、不安の解消には第6~8章が割かれています。
時間がある方は最初から読み進めていきましょう。
もしポイントだけすぐに知りたいという方は、各章の実践ガイド、エピローグを。
- 第3章 腸 実践ガイド
- 第4章 環境 実践ガイド
- 第5章 ストレス 実践ガイド
- 第6章 価値 実践ガイド
- 第7章 死 実践ガイド
- 第8章 遊び 実践ガイド
- エピローグ
結論だけ教えて!という方は、エピローグを読んでください。
目次
第1章 文明病
・古代ではあり得ない「肥満」という現象
・豊かになればなるほど鬱病が増えるのはなぜ?
・「炎症」と「不安」─現代人の不調の原因を取除く ほか
第2章 炎症と不安
炎症編
・長寿な人の共通点は、体の「炎症レベル」が低い
・内臓脂肪が減らない限り、体は燃え続ける ほか
不安編
・不安は記憶力、判断力を奪い、死期を早める
・危険を知らせるアラームとしての役割 ほか
第3章 腸
・現代人の腸はバリアがどんどん破れている
・衛生的な生活が免疫システムを狂わせる
・食生活を「再野生化」して腸を守る ほか
第4章 環境
・「偽物の自然」にもリラックス効果がある
・人間の脳は人間関係をつくることが苦手
・「時間」をかけて脅威システムをオフにする ほか
第5章 ストレス
・過剰なストレスが全身を壊していく
・ハマるとやめられない「超正常刺激」の正体
・スマホの使用時間が長い人ほど不安が大きい ほか
第6章 価値
・ぼんやりした不安を解消するたった1つの方法
・「価値」と「目標」はどこが違うのか?
・幸福感が高まるのは「貢献した」とき ほか
第7章 死
・死の不安に対して原始仏教が示した解決策
・畏敬の念をもつと体内の炎症レベルが下がる
・自然、アート、偉人、感嘆するのはどれ? ほか
第8章 遊び
・もし「遊び」を奪われたら人はどうなる?
・娯楽があふれているのに楽しくない
・メタ認知を使ったフィードバック ほか
感想
3つの気になったポイントをピックアップしました。
心疾患や糖尿病で死にたくないなら発酵食品を食え
このなかで研究チームは、約4,500人の男女を10年にわたって追いかけ、チーズやヨーグルトなどの消費量と全員の健康状態をくらべました。すると、普段から発酵食品をよく食べる者ほど心疾患や糖尿病にかかりにくく、早期死亡率も低いことがわかったのです。
第3章 腸 発酵食品の凄い効果-ロンドン大学の研究
さらに、同時期に行われたカリフォルニア大学の研究では、発酵食品で脳機能が改善したとの結果も出ています。
発酵食品、すごすぎでしょ?
本書では、科学が認めた数少ないスーパーフードと称されています。
私はヨーグルトは毎朝食べていましたが、納豆やキムチ、味噌、ザワークラフトなども取り入れていきたいと思います。
というのも、発酵食品はそれぞれに特有の細菌を持っているから。できるだけ幅広いジャンルの食品を食べるようにして多様な細菌で満たされた腸環境を作ることが大切。
ただし、発酵食品が効かない人もいるので、その場合はサプリがおすすめ。本書にはオススメのサプリが載っています。
- ビオフェルミン
- ラクトーンA
観葉植物はメンタルを安定させる
ノルウェーで行われた実験では、385人のオフィスワーカーの年齢や仕事内容といった因子をコントロールしたうえで重回帰分析を行ったところ、はっきりした違いがみられました。デスクの上に観葉植物を置いた従業員ほど主観的なストレスが低く、病気で会社を休む回数は少なく、仕事の生産性まで高い傾向が見られたのです。
第4章 環境 ”偽物の自然”にもリラックス効果がある
観葉植物にはあまり良いイメージをいだいていませんでした。一つ目は生き物なのでお世話が必要なこと。二つ目は会社で購入した観葉植物は「邪魔」という理由で結局オフィスの端っこに寄せ集められてしまったこと。でも観葉植物には、ストレスが減る以外に幸福度や集中力を上げる効果もあるそうです。本書にはNASAがオススメする観葉植物も記載されているので、ここは奮起して購入してみたいと思います。
NASA空気清浄研究 ※NASAがオススメする観葉植物
畏敬の念を持つために、人類の偉業を目に焼き付けろ
畏敬とは、なにか自分の理解を超えるような対象に触れた際にわきあがる、鳥肌が立つような感情を指します。
第8章 死 畏敬の念をもつと体内の炎症レベルが下がる
その対象はなんでもよく、極地で壮大なオーロラを目のあたりにしたとき、オリンピックでランナーが新記録を出す瞬間を見たとき、まったく新しい発想のアートに触れたときなど、心の底からすごいと簡単できればそれは「畏敬」です。
本書では畏敬をもたらすものとして、自然やアート、建造物などを挙げています。
自然はやっぱり大切なのですね。でも自然に触れるのは都会に住んでいる人には難しそう。と思っていたのですが、デジタルの自然でも良いそう。さっそくスマホの待ち受けを山や海を写した画像に変更しました。
アートは私には理解できない分野で、美的センスがある人が行くものと思っていたので、これまで遠ざけてきました。でも畏敬の念を抱く機会を失っていたのですね。「ちょっとやそっとでは理解できないような作品を選ぶように」とも書かれているので、アートへのハードルが一気に下がったように思います。休日の新たな楽しみが増えました。
建造物を見るのみ良いそうです。最近読んだ小説の題材にもなった「鉄塔」もいいんじゃないかと思います。私自身が見て「おー、すげー」と思ったものが一つあります。たぶん畏敬の念を抱いた瞬間だと思います。それは、時々走る新東名高速道路の橋脚。写真だとあまり伝わってきませんが、実際に見ると巨大だし、「これが日本の経済を支えているんだ」と感嘆しました。
本書を読んで実践してみたこと
自然と触れ合う
公園に行く
緑豊かな公園に行っていきました。夏が近いので蚊がいるのかなと心配でしたが、まったくおらず快適に過ごせました。
本書には30分いると良いと書いてあったので、30分滞在してみましたが、時間をつぶすのが大変でした。
デジタル自然を取り入れる
観葉植物を育てる
NASAが推奨する観葉植物を購入してみました。
選んだポイントは3つ。
- 虫がつかないこと
- 大きくなりにくいこと
- 毒性がないこと
部屋の中に置くので虫がついてしまうと困ります。虫がつく主な原因は土にあるそうなので、ハイドロカルチャーと呼ばれる「土」を使わない栽培ができる商品を選びました。
発酵食品を食べる
口コミ
Amazonのレビューから5つピックアップしました。
□読み返したい一冊(星4)
最初は懐疑的だったが、読み進むにつれて腹落ちするようになりました。
一度読みでは十分に理解するのは難しいので、折に触れて読み返したいと思いました。
□耳が痛い(星3)
気をつけなければならないことがたくさんあるなぁ、と思った。
できることから少しずつ始めていきたい。
□体の調子がよくなりました(星5)
毎日の食事を改善したことで体が劇的によくなりました。お腹の周りが健やかな気分です。本書に書かれていた腸にいい食事を摂りました。朝飯はバナナとブルーベリーを食べ食物繊維を摂取し、夕飯は納豆やヨーグルトを食べ菌を摂取しています。
□根本から体調が良くなる本(星4)
よく体の炎症で扁桃腺が腫れていました。
そこでこの本を参考に空気の換気、食べ物に気を使うことで炎症を減らすことができました。
また、仕事もほとんど同じ作業でやりがいがなく憂鬱になることがあったが、ルール化をすることで多少気分が良くなった感じがします。
□名著(星5)
キンドル・アンリミテッドで読んだが、物理的にもお金払って所有したくなった。それぐらい良い。あらゆる真理がここにあるとすら思う。超名著。
こんな人にオススメ
オススメな人
- 漠然とした不安やモヤモヤをかかえている人
- 健康診断の結果が悪かった人
- 体調を改善したい人
- 仕事のやり方に悩んでいる人
オススメじゃない人
- 健康に関する知識が十分にある人
- 生活を改善したい気持ちがない人
まとめ
4,714件のレビューがついている理由がわかります。オススメ。
コメント
コメント一覧 (1件)
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