今日は15万部売れた人は聞き方が9割をKindleで読んでみました。
総合評価&内容
総合評価
★★★(星3)
本書を読んで「勉強になった」というよりも「当たり前のことが書いてある」という感想を抱きました。
一方で私は聞き方が優れたビジネスマンか?
と聞かれるとそういうわけでもないです。もちろん話し方も優れているわけではありません。
そうなると、本書の重要なメッセージがまだ私の中に入ってきていないのだと思います。
現時点では星3にしましたが、星4になる可能性がある本です。
感想
本書を読んで、3つ感じたことを紹介します。
オンラインは、リアル以上に聞く力が大切
話すことに苦手意識を持っている人はたくさんいます。にもかかわらず、オンラインは発言を求められます。
ふだん話し慣れていない人にとっては、ある意味頭の痛い仕組みかもしれません。
慣れない中で話す人にとって、周りのリアクションは命綱のようなもの。
つまり反応しないということは、「落ちたらケガをする綱渡りを命綱なしに渡ってみろ」と言っているのと同じようなものなのです。
そう考えると、ノーリアクションは、話す人にとってはメンタル的にとても意地悪なものとも捉えられます。
逆にうなづいてくれる人の存在は、まさに「地獄に仏」と言えるでしょう。
私の所属している会社は一部の会議を除いては、「顔出しなし」のリモート会議が95%以上です。私が資料の説明を5分、10分話をした後に「何かコメントありますか?」と聞いても反応がないことが間々あります。たしかに周囲の反応はノーリアクションなので、最初は違和感がありましたが、慣れましたし逆にメンタルを鍛えらえました。
しかし本書に書いてある通り、話すのが苦手な人にとっては地獄のような環境なのだと理解しました。苦手な方が精いっぱい話をしている中で、アクションしないのは失礼なのだと思います。
「明日から顔出ししてリアクションします」というのは難しいですが、しっかりとリアクションするようにしたいと思います。
具体的には
- コメントを入れる
- アクションする
- 相槌をする
ですね。
結論を焦らない
それでも長くなりそうならば、
「○○さんの言いたいことって、つまりはこういうことかな?」
と結論をやわらかく促すことも1つの方法でしょう。
一番気をつけたいのが、
「ねえ、ところで何が言いたいの?」
「忙しいから結論から言ってくれるかな」
と相手にプレッシャーを与えてしまうことです。
誰にでも得意不得意はあります。
ここを理解して、部下とともにゆっくりと成長できるといいですね。
私も何を言いたいか良くわからない話をされると、結論はなんなんだろう?
と思ってしまいますし、口に出さないまでも「結論から先に言ってほしい」と感じてしまいます。
おそらく顔の表情にも出てしまっているのではないか。
まずはおおらかな気持ちを持つこと。
そして「○○さんの言いたいことって、つまりはこういうことかな?」と余裕を持って聞けるように努力したいと思います。
いい音を鳴らすキャッチャーになろう
自分からアウトプットしていくのが苦手なら、無理してピッチャーになる必要はありません。
日本人が本来一番得意なことを利用する
それより、
「飛んできたボール(話す人の言葉)に対して、いかにいい音を鳴らして受け取るか、そのボールをいかに他の塁に投げてゲーム(会話)を広げていくのか」
その技術を磨くことに集中すればいいのです。
飛んできたボール(話す人の言葉)に対して、いかにいい音を鳴らして受け取るか
に共感できました。
私が趣味でやっているキックボクシングでもミットの持ち方がうまい人は良い音を鳴らしてくれて、パンチを打つ人をやる気にさせてくれるのです。
会話でも同じことなんだと思いました。
聞き上手な人が少ない日本だからこそ、聞く力を高めていくことで、楽に地位を確立できるだと感じます。