冤罪を晴らせるか?真実への道のりを描いたノンフィクション小説2選

この記事では無実を信じて懸命に戦った人々の実録を綴った、おすすめのノンフィクション作品を2つ紹介します。

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Winny 天才プログラマー金子勇との7年半

インターネット上で多くのユーザー同士が直接ファイルのやり取りをすることができるソフト、Winny(ウィニー)。

Winnyを開発した金子勇さんが、著作権法違反で逮捕された事件が題材です。

金子さんの弁護にあたった壇俊光さんの立場で書かれています。

感想1:裁判所は公平なところだと思ってたんだけど、、、

正直なところ警察、検察はあれとして、裁判所は公平公正な組織だと思っていました。

というのもテレビドラマの影響で検察と弁護士の双方のやり取りを聞いて、正しく判断してくれる組織と思っていたから。

それがもろくも崩れ去りました。

ドラマのリーガルハイで堺雅人さん演じる古美門弁護士のセリフが思い浮かびます。

あなたがた5人はなんのためにそこにいるんです?

民意がすべてを決めるなら、
こんなに格式張った建物も権威づいた手続きも必要ない。
偉そうにふんぞり返ってる、じいさんもばあさんも必要ない!

判決をくだすのは、断じて国民アンケートなんかじゃない。

我が国の碩学であられる、たった5人のあなたがたです。
どうか、司法の頂点に立つ者の矜持を持ってご決断ください。
お願いします。

大逆転! 民意とは?本当に恐ろしいものとは? リーガルハイ Pert9

正しく判決してくれるのであれば、このようなセリフを言う必要がありませんからね。

この本で裁判所のイメージがすっかり変わってしまいました。

最大の敵は検察ではなく、検察が起訴したらとんでも理論を持ち出してでも有罪にしたがる日本の古き悪しき裁判所である

あまりに非常識であると抗議したのだが、裁判所は全く譲ろうとしない。裁判所の悪意を感じたのは、これが最初である。

裁判所は「令状の自動販売機」とも呼ばれるくらいに、簡単に逮捕・勾留を認めている。

雰囲気だけで有罪ということを裁判所がやりがちである。

だから、選挙の投票の時に行う「裁判官ごとに、辞めさせたい意思があれば「×」を記載し、なければ何も記載せずに投票」する制度は大事なんだと思います。

参考:なるほど「最高裁判所裁判官国民審査制度」

感想2:壇くんのせいで負けた

外野からの言葉はともかく、仲間から言われることでこんなにショックなことはありません。

(続く)

この本が題材になった映画版Winnyは、Amazon Primeで無料で見れます。

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殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

日本にはジャーナリズムはない。

そう思ってました、この本を読むまでは。

大衆に迎合する情報やニュースだけを流しているマスコミ、特にテレビ。

その中に本物のジャーナリストがいるとは思いませんでした。

著者は日本テレビ報道局記者・特別解説委員の清水 潔さん。

(続く)

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この記事を書いた人

理系脳と文系心を持つITエンジニア。情報処理技術者(高度)7区分合格。映画・本で感性を磨き、ヘルニアと闘いながらムエタイ最弱戦士として成長中。仕事と趣味を両立させながら、社会人の知的好奇心を刺激する情報を発信中。

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