大型犬と車中泊避難!7日間を乗り切る13の準備と心得

皆さん、こんにちは。

大切な家族であるワンちゃんを飼っている方にとって、災害時の避難は大きな心配の種ではないでしょうか。

最近はペットを受け入れる避難所が増えてきたものの、キャパオーバーで受け入れを断られたりすることもあります。

特に大型犬の場合は避難所にいっしょに避難できないことがあるのをご存じでしょうか。

事実、自治体のWebページには以下のような記述があります。

同行避難が可能な動物
・同行避難が可能な動物は、犬、猫、小鳥その他一般家庭における愛玩動物とします。
・特定犬や危険な動物は同行避難ができません。事前に預け先を検討しておきましょう。
※特定犬とは?
(1)秋田犬、紀州犬、土佐犬、ジャーマンシェパード、ドーベルマン、グレートデーン、セント・バーナード、アメリカン・スタッフォードシャーテリア(アメリカン・ピット・ブル・テリア)以上8犬種
(2)8犬種以外で体高60cm以上かつ体長70cm以上の犬
(3)県知事が指定した犬(危険性があるとあらかじめ判断される犬)

災害時のペットの同行避難について

では大型犬を飼育されている方はどうでしたら良いのでしょうか。

結論から言うと、車中泊がおすすめです。

今回は、地震発生時に大型犬と共に、車中泊をする際の準備と心構えについて、詳しくご紹介します。

目次

15の重要ポイント

  1. 避難場所の下見と情報収集
  2. 車の適切な選択と準備
  3. 愛犬用の避難グッズの準備
  4. 人間用の避難グッズの準備
  5. 車内環境の整備
  6. 愛犬の運動管理
  7. 愛犬の水分補給と食事管理
  8. 愛犬のトイレケア
  9. 愛犬の健康チェック
  10. 最新情報の収集
  11. 地域とのコミュニケーション
  12. 長期化に備えた物資の補充計画
  13. 別の避難先への移動計画
  14. 愛犬のストレス解消法の実践
  15. 心構えの維持

それでは、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。

1. 事前の準備:安全な避難のための基礎作り

1-1. 避難場所の下見と情報収集(ポイント1)

まずは、自宅周辺で車中泊に適した場所を事前に探しておくことが重要です。

被災していなければ自宅の駐車場でも良いでしょう。

広い駐車場のある公園や、大型商業施設の駐車場などが候補になるでしょう。

地域の防災マップを確認し、浸水の危険性が低く、倒壊の恐れのある建物から離れた場所を選びましょう。

候補は複数用意しておくのが大切です。というのも、被災状況だったり、避難状況だったりで、利用できなくなる可能性もあるから。必ず複数案用意しておきましょう。

また、その場所までの複数のルートを確認しておくことも大切です。道路が寸断されている可能性も考慮し、最低でも3つのルートを把握しておくと安心です。

1-2. 車の準備(ポイント2)

車中泊避難に適した車の選択も重要です。大型犬と共に過ごすためには、ミニバンやSUVなど、十分なスペースのある車が理想的です。車内で快適に過ごせるよう、以下の点に注意しましょう。

  • シートアレンジが可能で、フラットな空間を作れること
  • 換気のために窓を開けられること(網戸の設置も検討)
  • 電源確保のためにシガーソケットの数が多いこと

1-3. 愛犬用の避難グッズの準備(ポイント3)

大型犬と共に避難する際には、愛犬用の避難グッズも忘れずに準備しましょう。以下のものを用意しておくと良いでしょう。

  • 7日分のドッグフードと水
  • 食器とウォーターボトル
  • リード、首輪(迷子札付き)
  • トイレシート
  • 愛犬用の毛布やベッド
  • 常備薬(持病がある場合)
  • ペットシーツ
  • 犬用ウェットティッシュ
  • 愛犬の写真(迷子になった場合の確認用)

これらをまとめて、車に入れておくか、すぐに持ち出せるように自宅に保管しておきましょう。

1-4. 人間用の避難グッズの準備(ポイント4)

もちろん、家族全員分の避難グッズも必要です。以下のものを用意しておきましょう。

  • 7日分の水と非常食
  • 携帯トイレ
  • 簡易寝袋や毛布
  • モバイルバッテリー
  • 懐中電灯と予備電池
  • 救急セット
  • 常備薬
  • 衣類(下着、防寒着など)
  • 衛生用品(マスク、消毒液、生理用品など)

これらも愛犬用のグッズと同様に、すぐに持ち出せるようにまとめておきましょう。

2. 車中泊避難時の注意点:7日間を乗り切るために

2-1. 車内環境の整備(ポイント5)

車内で快適に過ごすためには、環境整備が欠かせません。以下の点に注意しましょう。

  • 換気を徹底する:定期的に窓を開け、新鮮な空気を取り入れましょう。
  • 温度管理:夏場は熱中症、冬場は低体温症に注意が必要です。季節に応じて、扇風機や保温グッズを用意しましょう。
  • スペース確保:大型犬と共に過ごすためには、十分なスペースが必要です。荷物の配置を工夫し、愛犬が寝転がれるスペースを確保しましょう。

具体例として、シートを倒してフラットな空間を作り、その上に愛犬用のベッドを敷くなどの工夫が考えられます。また、網戸を設置することで、虫を防ぎながら換気ができるでしょう。

2-2. 愛犬のケア(ポイント6, 7, 8, 9)

大型犬と共に車中泊避難をする際には、愛犬のケアが特に重要です。以下の点に注意しましょう。

  • 定期的な運動(ポイント6):車内での長時間の滞在は、愛犬にストレスを与える可能性があります。安全が確認できたら、定期的に車外で散歩をさせましょう。
  • 水分補給と食事管理(ポイント7):脱水症状に注意し、こまめな水分補給を心がけましょう。普段の食事量を維持することが理想的ですが、状況に応じて調整が必要かもしれません。
  • トイレのケア(ポイント8):車外でのトイレが難しい場合に備え、車内でのトイレ対策(ペットシーツの使用など)も考えておきましょう。
  • 健康チェック(ポイント9):普段と様子が違わないか、こまめに観察することが大切です。食欲、排泄、活動量などに変化がないか注意深く見守りましょう。

2-3. 情報収集と地域とのコミュニケーション(ポイント10, 11)

避難生活中も、常に最新の情報を入手することが重要です(ポイント10)。ラジオやスマートフォンを活用し、地震の余震情報や避難指示などをチェックしましょう。

また、周囲の避難者とコミュニケーションを取ることで、有用な情報を得られる可能性があります(ポイント11)。同時に、大型犬を連れていることで周囲に迷惑をかけていないか配慮することも大切です。愛犬の無駄吠えを控えさせたり、排泄物の処理を適切に行うなど、マナーを守ることで、周囲の理解を得やすくなるでしょう。

2-4. 長期化に備えた対策(ポイント12)

1週間の車中泊避難を想定していますが、状況によってはさらに長期化する可能性もあります。以下のような対策を考えておくと良いでしょう。

  • 食料と水の補充方法の確認
  • ガソリンの補給場所の把握
  • 携帯電話やモバイルバッテリーの充電方法の確保
  • 愛犬のストレス解消法の検討(おもちゃの準備など)

また、1週間以内に別の場所へ移動することも視野に入れておきましょう。例えば、ペット同伴可能な避難所や、親戚・知人宅への移動を検討するのも一案です。事前に受け入れ先との連絡を取っておくことをおすすめします。

3. 心構え:愛犬と共に乗り越える(ポイント13)

最後に、大型犬と共に車中泊避難をする際の心構えについてお伝えします。

  1. 冷静さを保つ:パニックに陥らず、冷静な判断を心がけましょう。愛犬も飼い主の様子を敏感に感じ取ります。
  2. 柔軟な対応:想定外の事態にも柔軟に対応する心構えが必要です。状況に応じて計画を変更する勇気も大切です。
  3. 愛犬への配慮:不安を感じている愛犬を安心させることも重要です。優しく声をかけ、スキンシップを取るなどして、愛犬の心のケアも忘れずに。
  4. 助け合いの精神:周囲の避難者とも協力し合うことで、より安全で快適な避難生活を送ることができるでしょう。
  5. 前向きな姿勢:困難な状況ですが、愛犬と共に乗り越えられると信じる前向きな姿勢が大切です。

まとめ

愛犬家の皆さん、大切な家族である大型犬と共に安全に避難するためには、事前の準備と適切な知識が欠かせません。この記事で紹介した13のポイントを参考に、万全の準備を整えておきましょう。

災害はいつ起こるかわかりません。しかし、適切な準備があれば、愛犬と共に安全に乗り越えられるはずです。大切な家族を守るため、今日から準備を始めてみませんか?愛犬との絆を、こんな時こそ力に変えていきましょう。

人間も犬も、互いに支え合いながら困難を乗り越えていく―そんな強い絆こそが、私たち愛犬家の誇りではないでしょうか。皆さんの愛犬との幸せな日々が、いつまでも続くことを心より願っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

理系脳と文系心を持つITエンジニア。情報処理技術者(高度)7区分合格。映画・本で感性を磨き、ヘルニアと闘いながらムエタイ最弱戦士として成長中。仕事と趣味を両立させながら、社会人の知的好奇心を刺激する情報を発信中。

目次