【株価暴落】でも慌てない!長期投資の心得と学びの時【新NISAの初心者の方へ】

2024年8月5日、東京株式市場で、私たちが目を疑うような出来事が起こりました。

日経平均株価が一日で4400円以上も下落したのです。この下落幅は、1987年のブラックマンデーを超える過去最大のものでした。多くの投資家が驚き、市場関係者も「パニック安だ」と表現するほどの事態です。

このような急激な変動は、特に投資を始めたばかりの方々には不安を感じさせるものかもしれません。

しかし、こういった状況こそ、冷静な判断が大切です。

今年のNISA枠で買った株を、慌てて売ったりしていませんよね?

目次

パニックに陥らないための5つの投資の教訓

株価暴落のような状況に直面したとき、多くの人がパニックに陥りがちです。しかし、ここで私がこれまで大事にしてきた5つの教訓を紹介したいと思います。これらの教訓は、投資を始めたばかりの方々にも、ベテラン投資家の方々にも役立つはずです。

暴落時に慌てて売らないこと

暴落時こそ、冷静さが求められます。株価が下がったからといって、すぐに売却するのは賢明ではありません。売却のタイミングは、あなたの生活にお金が必要になった時です。長期的な視点を持ち、一時的な下落に惑わされないことが重要です。

当面使わないお金は株式市場に置いておくこと

投資に回すお金は、すぐに必要にならないお金であるべきです。これにより、短期的な変動に左右されず、長期的な成長の機会を逃さずに済みます。

株を始める前は投資の入門書を10冊読むこと

知識は力です。投資を始める前に、しっかりと勉強することで、市場の動きを理解し、適切な判断ができるようになります。10冊の入門書を読むことで、基本的な概念から実践的なテクニックまで、幅広い知識を得ることができるでしょう。

株は長い歴史で見ると5%ずつ成長している

短期的には上下動があっても、長期的に見れば株式市場は成長を続けています。この事実を忘れずに、一時的な下落に動揺せず、長期的な成長を信じることが大切です。

長期、分散、低コストの原則を守る

これは投資の黄金律とも言えるものです。長期的な視点を持ち、リスクを分散させ、できるだけコストを抑えることで、安定した投資成果を得やすくなります。

これらの教訓を心に留めておくことで、株価暴落のような極端な状況でも、冷静な判断を下すことができるでしょう。投資は長い道のりです。一時的な下落に惑わされず、自分の投資方針を信じ続けることが成功への近道なのです。

新NISA世代の反応:初心者投資家の落とし穴

今回の株価暴落で特に印象に残ったのは、新しくNISA(少額投資非課税制度)を始めたばかりの投資家たちの反応です。多くの新NISA世代の投資家が、この急激な下落に驚き、慌てて売却してしまっているようです。これは非常に残念なことです。

新NISAは、より多くの人々に投資の機会を提供する素晴らしい制度です。しかし、投資経験が浅い人々にとって、このような急激な市場の変動は大きな試練となります。不勉強のまま投資を始めてしまった人々が、感情的な判断で行動してしまう傾向が見られます。

ここで重要なのは、こういった場面こそが投資の真価が問われる時だということです。市場が好調な時に投資することは簡単です。しかし、下落局面で冷静さを保ち、長期的な視点を持ち続けることができるかどうかが、本当の意味での投資家としての資質を示すのです。

新NISA世代の皆さんに伝えたいのは、このような下落は投資の世界では珍しくないということです。むしろ、こういった局面を乗り越えることで、投資家として成長することができるのです。慌てて売却するのではなく、この機会を学びのチャンスと捉えることが大切です。

また、この状況は、投資教育の重要性を改めて示しています。投資を始める前に、基本的な知識を身につけることの大切さが浮き彫りになりました。10冊の入門書を読むという私の教訓は、まさにこのためのものです。

新NISA世代の皆さん、この暴落を恐れないでください。むしろ、これを貴重な経験として受け止め、投資の本質を学ぶ機会としてください。そうすることで、より賢明な投資家へと成長することができるはずです。

メディアの報道と冷静な判断力の重要性

株価暴落時、私たちが直面する大きな課題の一つが、メディアの報道との向き合い方です。今回の暴落でも、やはりマスコミは恐怖や不安をあおるような報道を展開しています。これは、ある意味で当然のことかもしれません。センセーショナルな報道の方が、視聴者や読者の関心を引きやすいからです。

しかし、私たち投資家は、こういったメディアの報道に惑わされることなく、冷静に判断する力を持つ必要があります。ここで重要なのは、報道されている事実と、その解釈を分けて考えることです。

例えば、「株価が大幅に下落した」という事実と、「今後も下落が続くだろう」という予測は別物です。前者は客観的な事実ですが、後者は単なる予測に過ぎません。私たちは、こういった予測に惑わされることなく、自分自身で判断を下す必要があります。

また、メディアの報道には、短期的な視点のものが多いことも覚えておく必要があります。個人投資家が行う株式投資は本来、長期的な視点で行うものです。一日や一週間の変動に一喜一憂するのではなく、数年、あるいは数十年単位で考えることが重要です。

そして、こういった状況下でこそ、自分の投資方針を再確認することが大切です。なぜ投資を始めたのか、どのような目標を持っているのか、そしてどのようなリスクを許容できるのか。これらを冷静に見つめ直すことで、一時的な市場の混乱に惑わされることなく、自分の道を進むことができるはずです。

最後に、こういった場面で耐えられる人こそが、長期的にお金を増やすことができるのだということを忘れないでください。ここが正念場なのです。パニックに陥らず、冷静に判断し、自分の投資方針を貫く。それこそが、真の投資家としての資質なのです。

おすすめの一冊:『ほったらかし投資術』に学ぶ

このような株価暴落の時期こそ、私がぜひおすすめしたい本があります。それは『【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術』(朝日新書)です。この本は、株式投資の基本中の基本が詳しく解説されており、特に初心者の方々にとっては、まさに教科書とも言える一冊です。

著者の水瀬さんは、幾度もの市場の暴落を経験してきたプロフェッショナルです。水瀬さんは個人投資家として長年の実績を持ち、山崎さんは金融のプロフェッショナルとして豊富な知識を持っています。彼らの経験と知恵が詰まったこの本は、今回のような市場の混乱時にこそ、私たちに多くの示唆を与えてくれます。

この本の魅力は、タイトルにもある「ほったらかし」という考え方にあります。市場の短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を行うことの重要性が強調されています。これは、私が常々大切にしている「長期、分散、低コスト」という投資の原則とも合致しています。

特に印象的なのは、水瀬さんが幾度もの暴落を経験しながらも、投資を続けてきたという事実です。水瀬さんの経験談は、今回のような暴落に直面している私たちに、大きな勇気を与えてくれます。

また、この本は単なる投資テクニックの解説にとどまらず、投資に対する心構えや哲学についても深く掘り下げています。「上がってもうれしい、下がってもうれしい」という水瀬さんの言葉は、市場の変動に惑わされない強靭なメンタリティの重要性を教えてくれます。

私自身、市場が荒れる時期には必ずこの本を読み返します。そうすることで、自分の投資方針を再確認し、冷静さを取り戻すことができるのです。

皆さんも、この『ほったらかし投資術』を読んでみてはいかがでしょうか。きっと、今回の暴落を乗り越えるための智恵と勇気を得ることができるはずです。

個人的な経験:暴落時の感情との向き合い方

株価暴落は、投資家にとって大きな試練です。私自身、この10年ほどでこれほどの暴落は経験したことがありませんでした。リーマンショック時は株のことはほとんど理解しておらず、投資額も少なかったため、今回のような本格的な暴落に直面するのは、ある意味で初めての経験です。

正直なところ、自分の感情がどのように動くのか、非常に興味があります。『ほったらかし投資術』の著者である水瀬さんのように、「上がってもうれしい、下がってもうれしい」というような心境になれるでしょうか。それとも、「投資して失敗した」と落胆してしまうのでしょうか。この感情の変化を、客観的に観察していきたいと思っています。

もし「投資して失敗した」と思うようなネガティブな気持ちになってしまったら、私はすぐに『ほったらかし投資術』を読み返すつもりです。

なぜ本を読むとメンタルが落ち着くのでしょうか。それは、著者の水瀬さんがリーマンショックなどの暴落局面を何度も経験された、まさに「生き字引」のような存在だからです。先人の考え方や知識、心構えをしっかりと学び、こういう場面でこそ活かしたいと考えています。

また、この暴落を通じて、自分の投資哲学をより深く理解し、強化する機会にもしたいと思っています。なぜ私は投資をしているのか、どのようなリスクを許容できるのか、長期的な目標は何か。これらの問いに向き合うことで、より強固な投資家としての土台を築くことができるはずです。

さらに、この経験を通じて得られた学びを、ブログで共有していきたいと思います。特に、投資を始めたばかりの方々に、暴落時の心構えや対処法を伝えることができれば、それは非常に意義のあることだと考えています。

最後に

この暴落を乗り越えることで、私自身がより成長した投資家になれると信じています。困難な時期を耐え抜くことで得られる経験と自信は、今後の投資生活において大きな財産となるはずです。

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この記事を書いた人

理系脳と文系心を持つITエンジニア。情報処理技術者(高度)7区分合格。映画・本で感性を磨き、ヘルニアと闘いながらムエタイ最弱戦士として成長中。仕事と趣味を両立させながら、社会人の知的好奇心を刺激する情報を発信中。

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