エンベデッドシステムスペシャリスト試験は一般的に、組込みシステムの経験者が受験する試験です。
組込みシステム未経験の方には、ハードルが高い試験と思われているかもしれません。
しかし、組込みシステム未経験であっても、試験に合格する方法があるのをご存じでしょうか。
未経験で合格するには実はコツがあったのです。
令和5年秋のエンベデッドシステムスペシャリスト試験に、組込みシステム未経験で合格できた秘訣を私の実体験を踏まえてお伝えします。
この記事を読むと、未経験でもエンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格にぐっと近づきますよ。
この記事がおすすめな人・おすすめでない人
おすすめな人
- 組込みシステムを業務でやったことがない人
- IPAの論文試験に1つ以上合格している人
- IPAの秋試験の残りがエンベデッドシステムスペシャリスト試験だけの人
おすすめでない人
- IPAの論文試験に未合格の人
- 本職の組み込みエンジニア
- 応用情報技術者試験に未合格の人
対策
午前1、午前2
基本的には過去問を解いておけば大丈夫です。
ただし以前に比べて難しくなっている気がしますので、情報処理教科書などを買って対策しておくと一安心です。
参考書は4000円超えますが、ケチらない方が吉です。
午前試験で落ちるのは、それこそもったいない。
最新版が良いのですが、「どうしてもお財布が厳しい」方はメルカリで2023年版を購入するのがオススメです。
というのも、メルカリだと少し安く購入でき、論文対策がされているからです。
午後1
設問の典型的なパターンを知っておくのがポイントです。
- 設問1:システムの仕様理解を問う
- 設問2:制御部のソフトウェア設計の理解を問う
- 設問3:機能追加・仕様変更に伴う設計の変更・問題点を問う
なぜなら、これを知っておくと問題文と設問文がぐっと頭に入りやすくなるから。
午後2
何のネタで書けばいいの?
「何のネタで書けばいいの?」 と本職でない人が誰しも思うこと。
この答えは「ドローン」。
どんな問題が出ても、ドローン、ドローン、ドローンです。
なぜなら、
- 本職でない人でもイメージしやすい
- ネットに事例が豊富にある
- 過去に出題されている(例:→令和5年秋午後1の問2、平成30年度 午後Ⅰ試験 問1など )
本職でない人が一番書きやすいのは「ドローン」なので、それだけに絞って対策しましょう。
これだけは準備しよう
「論述の対象となる組み込みシステムの概要」は事前に準備しておきましょう。
というのも、本職でないと、開発人数や金額の妥当性がわからないから。
私は試験本番で記述する内容を考えたのですが、事前に準備しておくのが吉です。
合格論文はどう使った?
参考書に乗っている合格論文は、
- 記載のレベル感の確認
- 組込みシステムの理解
に使いました。
「情報処理教科書 エンベデッドシステムスペシャリスト」のP.576~580には、ドローンの論文があります。
この論文を読むと、
- ドローンの飛行時間
- 飛行時間を延長する方法
- ドローンの安全性 など
ドローンの知見が深まります。
論文はどこがポイント?
エンベデッドシステムスペシャリストでは、「ハードウェアとソフトウェアのトレードオフ」が重要です。
実際にどんな論文書いたの?
私が試験会場で書いた論文はこちらです。
ナガチャコガネの話は次のWebサイトを参考にしています。
合格体験談
参考にさせていただいた合格体験談です。
【合格体験記】エンベデッドシステムスペシャリストで8割以上得点して合格した話
一番簡単(だと個人的には思ってる)なエンベデッドシステムスペシャリストの取り方
最後に
もし興味を持ったら、ぜひ試験にチャレンジしてしてみてください。
おまけ:本職でない人が、この試験に合格できる3つのワケ
そもそも組込み系のシステムは領域が広すぎる
本職の人にとっても、未経験のシステムが出る。
だから事前に過去問を解いて、理解を深めれば、戦う土俵はいっしょ。
これまで論文試験に向き合ってきた
情報処理試験の論文の書き方は、これまでの試験で習得済。
その知識を使えば、エンベデッドシステムスペシャリストの論文にも立ち向かえる。
初心者だからこそ雑念がない
中途半端に知っていると、
- 仕事ではこうやっていた
- こういう設計はありえない
と、色々意見が浮かびます。
しかし未経験であれば 「そういうものなんだ」 と素直に理解できる。そこが強みだと思います。
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