今日はホームセンターのカインズに行った後、近くにあった図書館に行きました。
というのも、プロジェクトマネージャ試験の勉強をするため。
図書館の自習スペースで学習予定でしたが、持込資料のみの使用が許可されている場所が空いてなかったので、予定を切り替えて図書館の本を読むことにしました。
手にとった本は、「なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日」です。
総合評価&あらすじ
総合評価
★★★★★(星5)
まさか昼間の図書館で私が泣くとは。
人がたくさんいるにもかかわらず、涙をこらえるのに必死でした。
涙を流す理由は感動なんかとはほど遠く、胸をぎゅーっと締め付けられるような苦しい、悔しいと感じたから。
たった一人の青年とそれを支援続けた人たちの行動が、克明に描かれています。
あらすじ
判決、死刑――。最愛の妻子が殺害されたあの日から、9年。
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妻子を殺された深い哀しみの中、幾度となく司法の厚い壁に跳ね返され、なおも敢然と挑んだ青年。だが、それは決して孤高の闘いではなかった。自殺を考え、絶望の海を彷徨う青年の陰には、彼を励まし、支えつづけた人たちがいた。筆者は、青年が毅然とした姿勢を貫くまでに展開された凄絶なドラマを丹念に追う。
そして、9年にわたった青年との闘いの末に「死刑判決」を受けた元少年が判決翌朝、筆者に伝えた意外な言葉とは――。光市母子殺害事件を圧倒的な取材と秘話で綴った感動と衝撃の記録。
感想
本のタイトル「なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日」だけでは、何の事件だったか思い出せませんでした、表紙を開くまでは。
1ページ目を読むと事件の内容が蘇ってきました。
そして「押し入れに入れたのはドラえもんに助けてもらおうと思った」(引用:Wikipedia)と主張していたことも。
加害者側に多数の弁護士がつき、詭弁でも言い訳でもいいからなんとかして死刑を避けようとしているように見え、嫌悪感を覚えたのを覚えています。
この本を読んで思ったことは、次の通りです。
- 事件の詳細や、関係者が丁寧に描かれている。
- 読んでいると涙が出てくる箇所が何か所もある。
- 加害者が本村さんの家をターゲットとして決めるまでの過程が恐ろしすぎる。
- 少年法で裁かれると、詳細がマスコミだけでなく被害者家族にも知らされないとは驚き。
- 本村さんが難病を患っていたのは初めて知った。それに加え、この事件。神様がいるとしたら、本村さんに試練を与えすぎ。
- 法は不完全なものと言われるが、改善するために必要な努力が膨大すぎる。本村さんはどれだけのパワーを割いたんだろうか。
- 犯罪被害者が戦わなければいけないことが多すぎる。敵は少年法や人権派弁護士、加害者、前例。日本は加害者天国と言われるのも、あながち間違っていない。
- なんで日本は被害者や冤罪の容疑をかけられた人が頑張らないといけないんだろう?
- 警察や検察は本村さんの仲間になってくれた。でも地裁の裁判官はそうではなかった。
- 本村さんの功績は大きい。だが、それまでの代償も大きすぎる。例えば裁判を傍聴する際に遺影は持ち込んではいけなかったのが変わったのは本村さんの功績。
まとめ
この本は、一人の青年が「絶望」と闘い打ち勝った物語です。