「ITパスポートにやっと合格できたー!」
「また不合格だった(´;ω;`)」
と、ついつい合格・不合格で一喜一憂してしまいますよね。
ただ、合格・不合格は重要に見えますが、実は点数の方がより重要です。
というのも、点数によって次にやることが変わってくるから。
例えば、300点で不合格になった人と、500点で不合格になった人の次にやることは、本当は違うのです。
この記事を読めば、もう合格までの勉強方法で迷うことはありません。
ITパスポートの点数に関する基本情報
ITパスポートは1000点満点の試験です。一方で、最低点数が0点です。
またITパスポートでは得点は5点単位で変わります。
例えば、595点、600点、605点のような点数がつきます。
反対に、599点や601点といった点数は存在しません。
※この記事で説明する点数は、分野別評価点ではなく、総合評価点です。
ITパスポートの点数の点数別レベル
ITパスポートの点数別のレベルを9段階に分けて紹介します。
〜295点
300〜395点
400〜495点
500〜595点
600〜695点
700〜795点
800〜895点
900〜995点
1000点
295点以下の点数は、100点ごとに区切っていません。
ITパスポートは4択式なので、適当にマークしても4分の1である約250点は取得できてしまうからです。
それぞれ詳しく見ていきます。
~295点
この点数は全体の約1.0%(181名/18,325名)の方が該当します。
ITパスポートは選択肢4つの中から正解を選ぶ試験です。
満点が1000点なので、とりあえずマークさえしておけば、250点程度は取れてしまいます。
よって、295点以下の方は、自力で解ける問題はほとんどないと言っても過言ではありません。
ただ、伸びしろは十分にありますので、正しい勉強をしたらすぐに点数を100点、200点とアップさせることが可能です。
やってはいけないこと
「ITパスポート過去問道場」をやること
なぜなら、基礎的な単語、キーワードが理解できていないうちに、ITパスポート過去問道場をやると、問題文や回答を読むだけでも一苦労で、挫折するからです。
もっと点数がとれるようになったら、「ITパスポート過去問道場」にチャレンジしましょう。
計算問題や擬似言語
というのも、習得するのに時間がかかるから。
得意だったり、好きだったりする以外は、この段階では勉強するのをやめましょう。
やるべきこと
漫画で学習する
漫画でITパスポートの用語を覚えましょう。
なぜなら、参考書で勉強するよりも楽しいので、漫画の方がスッと頭に入ってきやすいから。
ストーリーとともに用語が覚えられるので、おすすめです。
ITパスポートに役立つ漫画は、佐々木蔵之介主演でドラマ化もされた「マイホームヒーロー」。
ところどころにITパスポートに出題される用語が、出てきます。
レビュー記事はこちら↓
参考書を購入して、最初から最後まで1回読む
どんな内容が出題されるのかを確認しながら、単語やキーワードを頭になじませます。
わからないところがあっても、先にすすめましょう。
その際の注意点は、無理に覚えよう・理解しようとしないことです
というのも、無理に覚えようとすると、苦しくなって「勉強がイヤだ」という状態になってしまうので、良くありません。
覚えるコツは、「覚えよう」「暗記しよう」と思うことではなく、「触れる回数」を増やすことです。
なぜなら、触れる回数が多いほど無理なく覚えやすいから。
例えば、興味がないことでも、何回も見たり、聞いたりすることで、勝手に覚えていたという体験はありませんか。
単語に触れる回数を増やしましょう。
※おすすめの参考書はこちら↓
レビュー記事はこちら↓
生活にITパスポートを取り入れる
295点以下の方は、普段の生活の中で、ITパスポートの単語に触れる機会が圧倒的に少ないです。
そのままにしておくと、参考書を開いた時にしか、覚える機会がありません。
ですから、日常生活の中で、ITパスポートの単語に触れる機会を増やすことが、295点以下の方の課題です。
しかしながら、ITパスポートの単語に触れる機会を増やすことは難しいです。
ITパスポートの単語は何があるか?何をしたらよいか?…などなど、一人で決めるには負担が大きすぎます。
そこでオススメなのは、「ITパスポートの単語」をひたすら聞くこと。
おすすめの教材は、「ITパスポートラップで最速合格術「聴くだけ」でスルスル覚える頻出単語」です。
Youtubeなので誰でもアクセスできますし、何度聞いても無料です。
朗読とは違い、リズムがある音楽なので、覚えやすく眠くもなりません。
「ITパスポートラップで最速合格術「聴くだけ」でスルスル覚える頻出単語」で、ITパスポートの単語に触れる機会を増やしましょう。
参考書との同時併用がオススメです。
レビュー記事はこちら↓
300〜395点
この点数は全体の約7.0%(1,267名/18,325名)の方が該当します。
完全な初心者は脱したものの、60%以上の問題を間違います。
その分、まだまだ点数を上げやすい得点範囲です。
やってはいけないこと
「ITパスポート過去問道場」をやること
まだITパスポート過去問道場には手をつけなくてよいです。
この段階では、参考書に掲載されている問題を解くことで、理解を深めていきましょう。
計算問題や擬似言語
得意だったり、好きだったりする以外は、この段階では勉強するのをやめましょう。
やるべきこと
参考書をもう一度最初から最後まで1回読む
~295点の時にと同じように読んでいきますが、特に
- 参考書の「ここがポイント!」
- 確認問題
を重点的に確認します。
なぜなら、それはITパスポートに出題される確率が高い箇所だから。
そこをしっかりと勉強しないわけにはいきません。
例えば、「ITパスポート最速合格術」の「ここがポイント!」は、「攻略MEMO」です。
また、確認問題は、「最速アウトプット○×問題」です。
「ここがポイント!」の内容を読んで分からないようであれば、その章の説明箇所を読みます。
さらに、確認問題を解いて、理解できないようであれば、その問題の解説に加え、その章の説明箇所を読みます。
生活にITパスポートを取り入れる
~295点の時にと同じように「ラップ!ITパスポート」で、ITパスポートの単語に触れ続けましょう。
また、ITパスポートに出てくるサービスや機器などに、触ってみましょう。
なぜなら、自然とラクに覚えられるから。
何より、参考書を嫌々ながら読み続けて、「勉強をやめたーい!」という状態は避けないといけません。
嫌いにならないことが重要です。
具体的なサービス・機器としては、
- QRコード決済(PayPay、メルペイなど)
- 暗号資産(ビットコイン、イーサリアムなど)
- エスクロー決済(メルカリ、Yahoo!オークションなど)
- Bluetoothイヤホン
- 電子マネー(Suica, PASMOなど)
- VPN ※Youtube Premiumを安く利用できる
などです。
無料でできるものがあるので、まずはそれから初めてみましょう。
400〜495点
この点数は全体の約15.2%(2,779名/18,325名)の方が該当します。
最初から比べるとITパスポートの単語もかなり理解してきています。
やってはいけないこと
計算問題や擬似言語
計算問題や疑似言語が好き!得意!という方以外は、やらなくて大丈夫です。
まだ、解ける問題の量が少ないですから、知っている単語を増やしましょう。
知っている単語を増やすことで、500点台にたどりつけます。
やるべきこと
「ITパスポート過去問道場」を始めましょう。
いよいよ、ITパスポート過去問道場を使って、過去問にチャレンジです。
最低3年分を解いて、解説を読んでください。
500〜595点
この点数は全体の約24.7%(4,526名/18,325名)の方が該当します。
500点台の点数をとれる人は、合格までもう少しです。
問題としても半分以上正しく回答できています。
ただ、ここで手を抜くと、500点台で連続して不合格になりかねないので注意が必要です。
なお、595点は残念ながら、不合格です。
600点で合格した人との実力差はないだけに、非常にもったいないです。
595点で落ちてしまったら、リフレッシュしましょう。
というのも、「なんで落ちたんだろう」と頭の中でグルグル悩んで時間を無駄にしてしまうから。次の試験に向けて、しっかり休んで英気を養うのが大事です。
しかし、ITパスポートから完全に離れるのも良くないです。なぜなら、せっかく覚えた単語を忘れてしまうから。
マイホームヒーローやITおじさんのようなITパスポートに関連した漫画がおすすめです。
やってはいけないこと
「ITパスポート過去問道場」で問題をむやみやたらに解くこと
問題文や回答をしっかりと理解していれば問題ないのですが、問題を手当たり次第に解くのはやめましょう。
なぜなら、問題をたくさん解いたことで、勉強した気になってしまうから。
例えば、
- 問題文と答えだけを暗記してしまう
- 間違えた原因を確認しない
- 正解以外の選択肢を知ろうとしない
ということが発生してしまいます。
だからこそ、「ITパスポート過去問道場」で問題をむやみやたらに解くことは、やめましょう。
やるべきこと
「ITパスポート過去問道場」を利用した<質>と<量>の確保
<質>
1つ1つの問題に向き合う時間をとりましょう。
正解しても、正解以外の選択肢はどのような意味の単語か確認しましょう。
不正解だったら、間違えた原因を確認し、同じ間違いを犯さないようにしましょう。
さらに、参考書でどのように説明されているかを見て、理解を深めましょう。
<量>
最新年度を含め最低5年分解きましょう。
なぜなら、ITパスポートは1600語程度が出題対象となっていますから、量をこなすことが大切です。
過去問題を解くことで、知っている単語を増やすことができます。
この点数まで来ている方は、量をこなすことで、点数UPできますよ。
擬似言語と計算問題に取り組む
なぜなら、理解できれば得点源になるから。
~495点までは知っている単語を増やすことで、点数UPを狙っていました。
それに加えて、擬似言語と計算問題をやることで確実に点数UPできますよ。
600〜695点
600点を超えて入れば、合格です。おめでとうございます。
この点数は全体の約32.6%(5,976名/18,325名)の方が該当します。
今後、仕事などでわからない単語やキーワードが出てきたとしても、独力で調べられる能力を持っていると思います。
IPAが要求する水準がこのレベルです。
700〜795点
この点数は全体の約15.9%(2,907名/18,325名)の方が該当します。
再度、ITパスポートを受験したとしても、不合格になることはほとんどないでしょう。
800〜895点
この点数は全体の約3.5%(633名/18,325名)の方が該当します。
この点数を取得することは、難しくなってきます。
というのも、苦手分野なく全体をマスターしている必要があるから。
計算問題や擬似言語の問題も含めて、一通り解けるレベルまで持っていく必要があります。
中小企業診断士の松原 敬二さんは、「ITパスポートは1000点満点の600点で合格になりますが、同じ合格でも800点なら相応の実力が必要ですし、900点を超えようとすると難しい」とおっしゃっています。
引用:X(Twitter)
このレベルの取得をしていれば、基本情報技術者、応用情報技術者、中小企業診断士の勉強にスムーズに入っていけると思います。
800点越えの方
- さくらインターネット株式会社 田中邦裕社長
総合870点(ストラテジ系715点,マネジメント系860点,テクノロジ系940点)
引用:X(Twitter)
900〜995点
この点数は全体の約0.3%(56名/18,325名)の方が該当します。
全体の約0.3%と数字が示しているように、この点数で合格することは、難しいです。
この点数をとるためには、ITパスポートの参考書と過去問道場をやるだけでは、難しいと感じます。
というのも、ITパスポートの出題範囲は、広範囲なので、参考書ではすべての単語を網羅していない(できない)からです。
情報処理技術者試験の講師である瀬戸美月先生も、「800点,900点あたりを狙うなら,参考書だけでは足りません。」とおっしゃっています。
引用:ITパスポートのおすすめ参考書
やはり、ITパスポートの参考書と過去問道場だけでは厳しいのが現実です。
では、どうしたら900点を超えられるのでしょうか。
私が考えるに、
- 応用情報技術者試験に合格する(同等スキルがある)
- 中小企業診断士に合格する(同等スキルがある)
- 仕事で、iTパスポートの単語に頻繁に触れる機会がある
のどれかが必要と思います。
900点越えの方
- 株式会社わくわくスタディワールド 瀬戸美月先生
総合935点(ストラテジ系890点,マネジメント系1,000点,テクノロジ系1,000点)
引用:ITパスポートのおすすめ参考書
※2013年の情報なので、いまでは満点合格されているかもしれません。 - 株式会社ボールド 平井 桃果さん
総合990点(ストラテジ系1000点,マネジメント系1,000点,テクノロジ系950点)
引用:ITパスポート990点で合格した私が実践した勉強方法 - 株式会社エムズネット 三好康之先生
総合950点
引用:保有資格
1000点
この点数は全体の約0.005%※2009年春の方が該当します。
取得するのが非常に難しい点数です。
1000点の方
- ITパスポート最速合格術 トシゾー先生
引用:X(Twitter) - 神戸電子専門学校 穐原弘樹先生
引用:教員の実力とは!?国家試験「ITパスポート試験」を受けてみた!
ITパスポート公式サイト 合格者の声
まとめ
ITパスポートの点数のレベルについて、100点ごとに区切って紹介しました。
是非、この記事を参考にして合格を目指してください。
最後に、この記事で紹介した参考書を記載しておきます。
参考情報
この記事で利用した点数の分布は、2023年11月時点の情報を利用しています。
最新の情報は、ITパスポート試験 – 公開情報 – 統計情報 – 評価点分布をご覧ください。
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