一人前のシステムエンジニアになるには文章力が大事という話

システムエンジニアとして一人前と呼ばれるためには、優れた技術力は不可欠です。

しかし、それ以上に重要なのが文章力なのをご存知でしょうか。

本記事では、なぜ文章力がシステムエンジニアに求められるのか、その理由と習得方法をご紹介します。

目次

理由1:文章を書く機会がめっちゃ多い

ITパスポート試験基本情報技術者試験にチャレンジされた方は聞いたことがあると思います。

要件定義書、外部設計書、内部設計書、マニュアル、・・・・・・

議事録、メール、チャット、・・・・・・

システム開発では文章を書く機会は多数あります。

自分で設計して、自分でプログラミングして、自分で使う人を除き、誰かといっしょに仕事を進めるからです。

的確な表現力と伝える力がなければ、お客様やプロジェクトメンバー、リーダーに意図が伝わらず、プロジェクトが失敗することに。

正しくコミュニケーションをとるために文章力を磨きましょう。

理由2:話を聞いてくれない

システムエンジニアはネットワーク、データベース、プログラミング、セキュリティなどのシステムのことだけ分かっていればいいと思っていませんか?

システムのことを理解しているのは最低限のマナーです。

そのうえで文章力がないと、お客様は聞く耳をもってくれません。

まさに門前払いです。

システムのことに詳しいお客様がいますが、それは例外。

基本的にはお客様はシステムエンジニアよりも知識は少ない傾向があるので、相手に理解してもらえるための文章力が必要になってきます。

理由3:お金がもらえない

  • あいつが書く文章は、何言いたいか分からない
  • もうちょっと良い文章を書いてほしいんだけど
  • 彼の書く文章は、悪い意味で表現が独特だね

これからは私が実際の現場で聞いた言葉です。

つまり文章を書けないというのは、評価されないのです。

もっと端的に言えばお金が貰えません。

  • 給料や賞与が上がらない。
  • 良いポジションを任されないので後輩に抜かれる。
  • 職務経歴書も書けないから、転職もできない。

まさに負のループです。

では、文章力がない人はどうしたらよいのか?

今日からできる方法を1つ、さらにレベルアップするための方法を2つお伝えしますね。

今日からできる方法は1つ

それは、

箇条書き

を使うです。

例えば、

この障害の原因は、3つあります。
一つ目は○○です。
二つ目は△△です。
三つ目は××です。

この資料のポイントは、2つです。
一つ目は○○です。
二つ目は△△です。

のような感じです。

文章が苦手な人は、長い文章を使う傾向があるため箇条書きを使うと、それを避けられます。

さらに短い文章は構造がシンプルなので、相手にはっきりに伝わる文章になります。

さらにレベルアップするための方法は2つ

1つ目:文章術の本を読む

箇条書きができるようになったら、さらにレベルアップするため文章術の本を読みましょう。

この本に書いてあることを理解して実践できたら、かなり文章力は向上しているはずです。

この本で是非読んでほしい箇所
・12 基本の構成は「サビ頭」
・49 体言止めは読者に負担を与える
・55 「企画」「作品」……ボンヤリワードにご用心

2つ目:プロジェクトマネージャ試験を受験する

自分で書いた文章は、一人よがりになっている可能性があります。

「この文章はわかりやすいに違いない」

と思うのは、自分一人だけの場合も。

だから第三者に評価してもらうことが必要です。

プロジェクトマネージャ試験はITパスポート試験と同じIPAが主催している、システムエンジニアを養成するための試験です。

この試験は2時間で2000文字以上の文章を書かせるため、合格するには人に伝わる文章が書けることが条件です。

この試験に合格できれば、文章力があると認められたといっても過言ではありません。

文章力の向上とともにプロジェクトマネジメントの知識も習得できるため一石二鳥です。

「試験にチャレンジするのは厳しいよ」という方は、同僚でも上司でも構わないので、誰かに文章を読んでもらって、感想を聞いてみてください。

第三者からのフィードバックがあたなの文章力向上に役立ちます。

※おすすめの参考書はこちら↓

created by Rinker
翔泳社
¥3,278 (2024/11/22 07:56:28時点 Amazon調べ-詳細)

まとめ

文章力を磨いて、一人前のシステムエンジニアになりましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

理系脳と文系心を持つITエンジニア。情報処理技術者(高度)7区分合格。映画・本で感性を磨き、ヘルニアと闘いながらムエタイ最弱戦士として成長中。仕事と趣味を両立させながら、社会人の知的好奇心を刺激する情報を発信中。

目次